結論を先に言うと、モヤモヤは“言い方”で解消できる──育休トラブルで学んだこと

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はじめに

中間管理職の皆さま。
職場で「男性部下から育休を取りたいと言われて困ってしまった…」という経験はありませんか?

私自身、「時代的に育休は取らせてあげたい。でも現場の人手が足りなすぎて、とても回らない…」という板挟みに苦しみました。

しかし、**上に相談するときの“言い方を少し変えただけ”**で、気持ちのモヤモヤが驚くほど晴れたのです。

今回は、私が実際に経験したケースをもとに、
「上司への相談の仕方」
「言い方を変えることで何がラクになるのか」
をまとめました。

同じように悩んでいる方の、心の負担が少しでも軽くなれば幸いです。


【前提:状況説明】

私の部署では、男性では初となる育休取得希望者が出ました。
時代は確かに変わり、男性育休は普通になりつつあります。
上司としても「ぜひ取らせてあげたい」という気持ちはあります。

しかし現実問題として──

  • 部下の1名が、現在うつ状態で長期休職中
  • 人員補充はゼロ
  • 残りのメンバーでその休職者の仕事を分担
  • この状態からさらに2か月後、もう1名が育休で抜ける予定

どう考えても仕事が回らない。
そこで私は、部下に「休みに入る前に発生するであろう業務の洗い出し」をしてもらい、上に相談すべきだと考えました。


【第一案】

「休ませてあげたい。でも仕事が立ち回りません…」と相談した場合

まず頭にあったのは、率直に“困っています”と伝える方法でした。

●想定問答

私:「育休を取らせてあげたいのですが、現在の状況だと仕事が回りません。どうしたらよいでしょうか?」

上司:「あなたはどうしたいの?」

私:「休ませてあげたい……ですが、回りません。」

上司:「権利なのだから仕方がない。人事権もないし、できる範囲で回すしかないでしょう。」

…という流れが想像できました。

●2パターンの結果

①「仕方ない」と受け入れ、ブラック環境をさらに深める
②「やってられない!」と感情が爆発する(辞める気はなくて言っているにしても)

…どちらも良い未来が見えません。

この時点で私は、「この聞き方では何も解決しないな」と気づきました。


【第二案】

「休ませたいが、この状況では無理だと部下に伝えて良いか?」と相談する

そこで、アプローチを変えました。

**“どうしたらいいか”ではなく、
“自分の考えを伝えたうえで、判断を仰ぐ”**という方法です。

●想定問答

私:「育休を取りたいと部下から相談を受けているが、現状では仕事が立ち回りません。
この状態で“休みを取らせるのは無理”と伝えてよいか、判断をお願いしたいです。」

これに対する返答は、いくつも考えられます。

●上から返ってきそうなパターン

① イメージ悪化を避けるため、他部署から応援を出す
② 部署を超えた協力体制で3か月を乗り切る
③ 「あなたの部署の問題」として押し返される
④「休ませない」と会社として判断する
⑤「休ませるが、その後は知らない」と丸投げされる

正直、どれが来ても“良し”とは言いません。

しかし──
この第二案の聞き方だと、自分の考えをきちんと会社に伝えたうえで判断を仰げているため、気持ちが圧倒的に軽くなりました。


【まとめ】

今回の気づきはシンプルです。

✔「どうしたら良いですか?」

→ 自分の意思がなく、モヤモヤが消えない。

✔「私はこう思います。どう判断されますか?」

→ 自分の意見を言ったことで心の重さが軽くなる。

第一案は「ただ困っている人」。
第二案は「意見を持った上で相談する人」。

この違いは、精神的にはとても大きなものでした。

まだ会社から正式な回答は出ていませんが、
“伝えるべきことは伝えた”
というだけで、私はかなり気持ちが晴れました。

同じように板挟みに苦しむ中間管理職の方に、少しでも参考になれば幸いです。

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